無題
文章書きたいけどネタがないので、謎々的に書いてみました。
後半に行くほどわかりやすくなってますので、何を表しているかあててみてください(だが断る)
毎度のことながらあいたたたなので注意。
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それはどうやら青色を追及することが生きがいのようだった。
まずはじめはひどく暗い色。 青色に、どこまでもどこまでも黒を混ぜてぐちゃぐちゃにして、たまに水滴をたらして。陳腐なたとえをするならば、黒のビロード。
また筆でぐるぐると混ぜれば、ゆっくりと白む紺。
何を足そうか。パレットを覗きこむ黄色。
端の方から、じわじわと侵食。 少し淡い色合いとなった紺は、突然の黄色によりゆっくりと赤になる。
ずっと昔の赤よりは、少しばかり明度が低く、けれどそれは中途半端な紺と溶け合った。境界線は、例えるなら雪。
赤と紺が混ざれば、きっと誰もが紫を想像するだろうに、それはまるで予想と真逆。境界線の白がやがて滲みだし、赤を黄色へ押し込んで、紺を鮮やかな青に変える。
青。まさに鮮やか。魚と羊が一緒にいると、どうやらそれは冴えるらしい。昔の人が言っている。
魚を青とするならば、羊はいったいどこへいったのだろう。日によっては魚を覆う羊。無数の魚をかきわけて、それはぽっかりと境界線の軌跡を残す。
魚の群衆と自分勝手な羊の時間はとても長い。といっても、ただ単にそれは先ほどまでと比べて色があり、赤をしまわされた黄色が元気だから活動しやすいだけで、実際はきっと紺と等しい。
やがてその黄色は突然に反駁する。どうして、自分のものでもない赤を、私が持っていなければならないのですか。
黄色は続ける。こんなもの、私には必要ありません。必要ありませんから、捨てます。
有言実行。黄色は赤を吐きだした。黄色の一番近くにいた魚たちは逃げようとして、赤色になる。
境界線の白ができる。赤色は魚を飲みこみ、羊を縁取り、黄色は拗ねて家に帰る。
黄色が帰ればもう大変だ。赤は黄を追いかけて、にぎやかだったそこは、少しずつけれど確かに紺が支配する。魚は赤色の体を嘆いて羊の体毛へ逃げ込む。
やがてがらんどうができる。そこはなぜだか黒色で、紺と混ざり合って混ざり合ってぐんぐんと伸びていく。
ぷつりぷつりと穴ができる。
しょげた黄色は、赤と一緒にはいたくなくて、ゆっくりとまた昇ってくる。けれど魚と共にいたときほど元気ではないから、黒と紺に勝つことはできない。それを人は、儚いという。
様々な表情を見せるそれは、やはりいつまでも青色で、それを人は、儚いという。
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こたえ:空でした
書きながら普通に空って書いてしまったりしてて、最後の方とかねたなくてどんどん分かりやすくなっていきました
鮮やか=魚と羊=魚…空 羊…雲 は、書いていて思いつき、これはナイスアイディアと自画自賛したりね。
まあそんな感じですよ。終わりますね!
ところで最近のアク解によると、「春日 若林 小説」という検索できて下さる方が未だいらっしゃるということで
昔一本書いたんですけど、どうしようかなあと思ってたり
結構好きなんだよなあの2人
でもリア友見てるしナマモノはまずいですよね
この文章みたいに反転するというのは手だなあ
これうpした後拍手設置するんで、読みたかったりする方はぱちぱちしてくれたらいいな(…)
お礼ですか 今書けたら書くか転載とかしてきますけど期待せんといて